ブログに載せていない花もたくさんあるのですが、
薄い花弁が透けてしまう、という問題を何とかしなれれば、ということで加工液の改良をしようと検討中です。
とあるリケジョ、化学的な知識はあふれんばかりにあるのですが、如何せん植物の知識が乏しいです。
専門書やら文献やらを読み漁り、植物(形態)学についてかなり勉強しました。
最近は大学の研究室?講義?で使用するような、まとまった資料を載せてくれているので、非常に理解しやすいですね。
植物は細胞壁をもつ植物細胞からできているのはご存じですよね。
植物細胞の基本的な構造は同じなのですが、細胞同士を組み合わせることで植物の様々な器官ができています。
花弁や萼、蕊(しべ)はもともと葉から変化したものだそうです。
よって、葉と同様に気孔も存在しています。
葉緑素が無く、色素が花の色を決めているとのことです。
画像は葉の断面ですが、画像の下半分のスポンジ状の部分が海綿状組織といって、細胞の間に隙間があります。
この隙間は気孔から吸収した空気を通したりするために存在します。
この隙間は空気がメインになっているので、細胞との屈折率に違いがあることで植物は透けないのです。
要は、すりガラスが曇って見えるのと同じ原理ですね。
おそらく、花弁は光合成を行うことを目的としていないので、画像の上半分にある柵状組織が殆どないか機能しおらず、海綿状組織がメインなのではないかと考えられます。
(色々探したけど花弁の断面がどうなっているかが載っている文献は見当たらず、、)
よって、海綿状組織の隙間が保存液の成分で埋まってしまってスケスケになってしまったのかな、と考えてます。
細胞内には保存成分を入れつつ、隙間には入れないようにする・・・なかなか手強そうです。